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とある喫茶店。 女二人が向かい合って座っている。 「悪いけれども、今日は、男性を相手にするときと同じ口調で話させてもらうよ。そうしないと、平静を維持できそうにもない。僕は、涼宮さんとは違って、強い人間ではないのでね」 佐々木の発言に、涼宮ハルヒは黙ってうなずいた。 「では、何から話そうか?」 「キョンのこと、どう思ってる?」 涼宮ハルヒの単刀直入な質問に、佐々木はあっさり答えた。 「好きだった。……うん、そう、過去形だよ。いや、現在進行形の部分が全くないといえば嘘にはなるだろうけど、もう、諦めはついている」 「なんで? フラれたわけでもないのに」 「告白すればフラれるのは明らかだ。キョンに異性間の友情という命題について肯定的な確信を抱かせてしまったのは、僕だからね。自業自得というやつさ。キョンにとって、僕は友人以外ではありえない」 「友情が恋愛感情に変わることだって……」 「キョンはそれをあっさり否定したよ。あれはいつものちょっとした世間話だった。今でもはっきり覚えてる。『友情が恋愛感情に変わるなんてありえん。そんなのは物語の世界だけだ』とね」 涼宮ハルヒは、複雑な表情を浮かべた。 「不安になってきたかな? その不安は正しいと思うね。このままじゃ、キョンと涼宮さんの関係も友人関係で確定してしまう。変えたいと思うなら、今すぐ行動することだ。今ならまだ間に合う」 「なんでそう言えるの? キョンは有希やみくるちゃんが好きかもしれないじゃない」 「それはないよ。長門さんも朝比奈さんも、恋愛については意識的に避けようとしている。キョンは他人のそういう態度には敏感だからね。ほとんど無意識的になんだろうけれども」 「でも……」 「キョンの長門さんに対する態度は、父性的な保護者のものだ。これは彼が妹持ちなことが影響してるのだろう」 「それはなんとなく分かるけど」 「そして、朝比奈さんに対しては、二律背反的な感情を抱えてるように思える。憧れと同時にどこか反感めいたものも感じるんだ。反感の原因は分からないけどね」 涼宮ハルヒは、唖然とした。 普段のキョンの態度から見て、朝比奈みくるに対して反感を抱いているなんてことは想像もつかなかったから。 「その二人に比べれば、涼宮さんは無条件で魅力的な女性だよ、キョンにとっては。キョンをこれほどまでに引き付けられたのは、初恋の従姉妹のお姉さんを除けば、涼宮さんが最初だと思う」 「佐々木さんだって、充分魅力的なんじゃないの?」 「世の男性の抱く感情の平均値でいえばそうである可能性も否定はできないかもしれない。しかし、この場合は、キョンにとってどうであるかが問題だ。僕はキョンの恋愛感情的な意味での好みを満たすものを持ち合わせていない」 「キョンの好みって、どんなのかしら? いまいちつかめないのよね」 「これは話に聞くところのキョンの初恋の相手から分析した結果だけどもね。退屈を感じさせる暇すらないほどにパワフルで笑顔のまぶしい女性。簡潔にいえば、そんなところだ」 佐々木は、紅茶のカップに口をつけた。 涼宮ハルヒは、テーブルの上の紅茶のカップに触れようともしない。 「佐々木さんは、本当に告白する気はないの?」 涼宮ハルヒは、にらむように佐々木を見た。 「ないね」 「なんで?」 「キョンははっきりと断って上で、それでもなお変わらぬ友情を維持してくれるだろう。でも、僕はそれに耐えられない。ならば、現状の友人関係を維持し続ける方がベターだ。最初にもいったとおり、僕は涼宮さんほど強い人間ではない」 「なら、私をけしかける理由は何なの? 告白してフラれてしまえばいいなんて思ってるわけ?」 佐々木は苦笑した。 「正直にいえば、そういうどす黒い気持ちもないわけではないよ。でも」 佐々木はここで一度言葉を区切った。苦笑が引っ込み、真剣な表情に変わる。 「これは何よりもキョンのためなんだ。僕にとって彼が大切な友人であることには変わりはない。彼には幸せになってほしいと思う」 涼宮ハルヒのにらみつけるような視線は変わらない。 佐々木は、それを確認してから、付け加えた。 「友情が恋愛に質的転換を遂げうるのは、キョンにとっては、涼宮さん以外に考えられないんだ。彼が今後、涼宮さん以上に魅力的な女性に出会う可能性はほとんどないだろうからね。この機会を逃せば、キョンは一生独身だよ」 「……」 「言っておくけど、キョンの方から告白してくるのを待つのは最悪の選択だ。彼は、異性間の友情に疑問を持ってないし、今の涼宮さんとの関係に不満があるわけでもない。彼が自ら積極的な変化を望む可能性は0だ」 「キョンって臆病者?」 「あながち外れてはないのかもしれないけど、より適切な言い方をすれば、恋愛感情は精神病という教義の熱心な隠れ信者なんだと思うよ。初恋が破れたときの経験がトラウマになってるのだろう」 佐々木は紅茶を飲み干した。 「僕から話せることはこれぐらいだ。あとは、涼宮さんの判断に任せるよ」 佐々木は、伝票をもって、席をたった。 涼宮ハルヒは、紅茶のカップをにらみながら、ずっと考え込んでいた。 やがて、意を決したように顔を上げると、携帯電話を取り出した。アドレス帳の一番上にある電話番号を呼び出す。 「いつもの喫茶店に集合。今から30秒以内。遅れたら罰金」 一方的にまくし立てて、通話を切る。 彼が来るまでの時間。それは、彼女にとって永遠に等しいぐらいの長さに感じられた。 終わり
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朝倉「キョン君、お久しぶり・・かな?」 キョン(うかつだった・・現実に長門がいるんだ。コイツが存在してたっておかしくはない) 朝倉「せっかく再会できたっていうのに、そんな怖い目で睨まないでほしいな。 ・・・私ね、ずっとキョン君のこと見てたのよ」 キョン「・・・・・」 朝倉「私の役目はね、キョン君。時空改変能力者に積極的に関与して、 できるだけ大きな情報爆発を起こさせることなの。中学のときから あなたのそばにいたのよ?」 キョン「・・・うそだろ?」 朝倉「もう忘れたの?ずっと同じクラスにいたのに。・・まあ忘れたくなるのも当然ね。 あなたをバカにしていた女子グループの中心的存在・・って言ったらわかる?」 キョン「・・!」 名前など思い出したくもないが、たしかにそんなヤツがいたな。巧妙に種をまいて クラスメイトをたきつけてオレをいじめさせていた女子が。目立たないように立ち回って いたようだがバレバレだった。まさか朝倉が化けていたとは思わなかったよ。 オレの精神を不安定にさせて閉鎖空間を増大させようってハラだったんだろうが。 朝倉「でね、高校ではどうやって干渉しようか考えていたら、涼宮さんに フラれたあなたは自ら大規模な閉鎖空間を生み出してくれたじゃない? 私にとっては好都合だったってわけ。それから私は閉鎖空間内部に入ったの。 情報爆発を起こすための仕掛けをいろいろ考えていたんだけどね・・」 キョン「長門に邪魔されたってわけか」 朝倉「そ。あのときの閉鎖空間はいままで観測されたことがなかった大きさでね、 世界中のTFEI端末が注目してたわ。潜入していた数も少なくないはずよ」 キョン「・・・」 朝倉「私たち情報生命体はね、こうやって現実で活動しようと思ったら 人間の体を借りなければならないの。エネルギーもかなり消耗するわ。 その点、閉鎖空間内部では制限がなくて自由に活動できたの」 キョン「閉鎖空間がなくなって残念だったな」 朝倉「まったくね。あなたが自分で閉鎖空間を消滅させたことを知って失望したわ」 キョン「そいつは悪いことをした。・・もう用はないんだろ?さっさと消えてくれ」 朝倉「そうはいかないの。あなた今日の昼過ぎから、現実世界で連続的に小規模な 情報爆発を起こしてたでしょ?さっきの倉庫内が一番大きかったみたいだけど」 キョン「それがどうした?もう打ち止めだ」 朝倉「んーん、あなたの体にはまだエネルギーが残ってるでしょ?もう一回やってくれないかな?」 キョン「どういうつもりだ?」 朝倉「言ったでしょ?私は能力者に積極的に関与して情報爆発を起こさせるって」 そういいながら、朝倉はおもむろに大型ナイフを取り出す。 朝倉「どうせほっといても能力は消滅しちゃうんだし、最後のローソクの瞬きに かけてみたくなったの。私思うんだけど、あなたを追い詰めたら さっきみたいに大規模な爆発を起こしてくれるんじゃない?」 キョン(・・まずいな) 朝倉「できれば部分的でも世界を改変しちゃうくらいのお願いね♪」 そういうと朝倉は、思った以上のスピードでオレに切りかかってきた。朝倉のナイフが オレの肩めがけて振り下ろされる。 キョン「・・くっ!」 オレは身をよじってかろうじてかわす。 キョン(・・だめだ。やはりさっきの力は使えない) 朝倉「殺しはしないから安心して。ちょっと痛いだけ」 たてつづけにナイフを横なぎに一閃させる。 キョン(まずい!) 朝倉「!」 朝倉のナイフは、いつのまにかオレの前に割り込んできた長門が素手で受け止めていた。 キョン「長門、離れろ!」 言いながらオレは朝倉のナイフを奪いにかかる。朝倉の手をつかみ、後ろにねじ上げようとした。 朝倉「女の子にひどいことするのね」 キョン(コイツ!・・なんて力を) 長門「やらせない」 キョン「だめだ長門!離れろ!・・お前も朝倉も今は生身なんだ」 長門「・・・」 キョン「今回のことはすべてオレに責任がある。傷つくのはもうオレ一人で十分だ」 キョン「ぐっ!!」 不意にみぞおちから鈍い痛みを感じた。 朝倉「やさしいのね。私のことまで気にしてくれるなんて。・・うん。 どうやらあなたよりも、長門さんを痛めつけたほうが効果的みたいね」 キョン(!!) 朝倉「長門さんなら殺してもいいわよね」 言いつつ朝倉は、長門にナイフをむける。 キョン「・・やめろ!朝倉」 朝倉「思えばあなたにはさんざん邪魔されてきたのよね。とっても目障りだったわ。 だから消えて。長門さん」 朝倉はそういうと、立て続けに長門に切りかかる。長門は間一髪、後方へ飛び下がって 朝倉の斬撃をかわした。 キョン(まずい!長門が不利だ!) 次々に襲い掛かる斬撃をかろうじてかわす長門。 長門「!」 無理な体勢がたたり、長門は足をもつれさせて後ろに倒れた。 朝倉「これでサヨナラね、長門さん」 キョン「やめろ!!朝倉っ!!!」 朝倉「死んで」 キョン「やめろーーーーッ!!!!」 長門の心臓にナイフが突き立てられようとしたそのとき、なにかが猛スピードで朝倉に突進してきた。 「うりゃあー!!」 何者かが朝倉に飛びかかった。蹴りを食らって派手に吹っ飛ぶ朝倉。 キョン「おい・・うそだろ・・・!!」 ハルヒ「こら!バカキョン!有希があぶないってときにボーっとしてんじゃないわよ!」 キョン「・・ハルヒ!!本当にお前なのか・・・」 朝倉「うっ・・涼宮ハルヒ!?どうやってここに!」 驚きながらも立ち上がり、ナイフをかまえ直す朝倉。 そのとき、朝倉の足元で赤い光弾がはじけた。 朝倉「くっ!!」 古泉「遅くなって申し訳ありません。・・朝倉さん、うちの団員にはもう指一本ふれさせませんよ」 キョン「古泉!!・・お前まで」 みくる「私もいますよ、キョン君」 キョン「・・朝比奈さんも・・・みんなどうして・・・」 長門「これがあなたの願い。あなたが実現させた」 キョン「長門・・みんな・・・」 キョン(ずっと会いたいと思ってたみんなが・・・夢にまで見たSOS団のみんなが・・・ ううっ・・・) ハルヒ「な、なにベソかいてんのよ・・私が団員のピンチを見過ごすはずがないでしょ!」 古泉「そういうことですよ」 みくる「わ、私も!キョン君や長門さんをいじめる人は許しませんっ!」 朝倉「驚いたわ・・!想像以上の情報爆発ね。一時的に閉鎖空間と現実が入れ替わるなんて・・・」 ハルヒ「もうアンタに勝ち目はないわ!あきらめて神妙にお縄を受けなさい!!」 朝倉「それはどうかな?」 その瞬間、景色が一転した。夕焼けに赤く染まっていたあたり一帯はみるみる灰色へと 色を変えていく。 朝倉「キョン君、望み通り情報爆発を起こしてくれてありがとね。おかげで私まで 本来の力が使えるの。すごいわ・・・このままいけば世界全体が改変されるんじゃ ないかしら」 長門「彼はそんなことを望んではいない」 朝倉「どうかな?今あなたたちを殺せば、キョン君はもっと大きな爆発を起こすんじゃないかしら?」 長門「・・させない」 古泉「僕達がそう簡単にやられるなどと思わないでほしいですね」 ハルヒ「そうよ!今こそSOS団の力を結集させて、アンタをギッタンギッタンの グッチョングッチョンにしてやるわ!あとで戒名をつけたげるから安心しなさい!!」 みくる「TPDDの使用許可が下りてます。わ、わたしだって戦いますよっ!」 朝倉「・・ふふっ、やってみる?」 朝倉「今日はとってもいい日だわ。まさかあなたたちに再会できるなんて・・ね。 あなたたちも、もっとよろこんでくれていいんじゃない?」 ハルヒ「おあいにく様。冗談にしても笑えないわね。アンタには二回も 有希とキョンがお世話になってんのよ!」 朝倉「あら、前はちっとも話してくれなかったあなたなのに。だいぶ性格が 明るくなったんじゃない?」 ハルヒ「・・フン」 古泉「申し訳ありませんが、あなたとお話している時間はないようです。そろそろ はじめさせてもらいますよ」 古泉はそう言うと、手のひらから赤い光弾を生み出した。 朝倉「今のわたしにあなたの力は通用しないわ」 古泉「どうでしょうか!」 古泉は光弾を軽く放り投げると、バレーのサーブの要領で朝倉に叩き込んだ。 朝倉「無駄なの!」 朝倉は腕を伸ばし、光弾を叩き落す。 みくる「・・!?みんな私にさわって!急いで下さい!!」 オレたちはいっせいに朝日奈さんの手をつかんだ。その瞬間、 ドーン!!!! 5人がいた場所に巨大な拳が振り下ろされた。 みくる「ひええ・・危なかったあ・・・」 オレたちは朝比奈さんの力で、少し離れた場所に姿を現した。 古泉「あれを!」 キョン「な・・!まさか!?」 ハルヒ「・・・!」 古泉「・・そうです。神人です」 朝倉「そっちの未来人さんは空間移動ができるのね。・・しかも事前に危険を 察知できてたみたい。すごいわ。その能力もキョン君のおかげなの?」 朝倉「それに古泉君・・だっけ?あなたあの巨人退治が専門なんでしょ? 私にも見せてほしいな」 古泉「長門さん、あれも朝倉涼子の能力ですか?」 長門「我々情報生命体は、通常あれだけの力をもたされていない。 ・・おそらく彼女は、統合情報思念体の一部をのっとっていると思われる。 巨人を生み出したのもその力」 古泉「なんとか対抗できないんですか?」 長門「この閉鎖空間が展開されたときに、統合情報思念体との接続が絶たれている。 現在、私の能力も制限されている」 古泉「・・わかりました。僕はあの神人をなんとかしましょう。長門さんは 朝比奈さん、涼宮さんと力を合わせて朝倉涼子を倒して下さい」 長門「そう」 古泉「それに、キョン君を頼みますよ。今の彼からはなんのエネルギーも感じない。 おそらく我々を呼び戻したことで力を使い果たしてしまったようです。 彼を守ってあげて下さい」 長門「・・もちろん」 神人がオレたちに気づき、再び拳を振り上げる。 古泉「頼みましたよ!」 古泉の体は赤い人型へと変化していき、やがて丸い光球に収縮していく キョン「古泉!」 赤い光球は神人に向かって飛んでいき、頭の部分を貫通した。しかし神人にダメージは ないようだ。光球は勢いを殺して、再び神人に突撃する。 朝倉「残りは私のお相手?どこまで頑張れるのかな?」 みくる「!!」 朝倉は両腕を伸ばしてオレたちを貫いたが、間一髪、再び朝比奈さんの空間移動で難を逃れた。 朝倉「逃げるばかりじゃ私に勝てないよ?」 長門「ЭΔσ$#бЮ・・朝倉涼子の情報連結を解除する」 朝倉「な!?あなた逃げたんじゃ・・・」 長門「空間移動したのは3人だけ」 長門はその場に伏せて朝倉の攻撃をかわし、その腕をつかんでいた。長門がつかんだ部分から 朝倉の腕が除々に分解されていく。 ハルヒ「やったわ!有希!!」 しかし、なぜか朝倉は顔に不敵な笑みを浮かべている。 キョン(一体何が・・・) ハルヒ「有希!後ろ!」 長門「・・!」 なんと、朝倉から新しく伸びた腕が後ろから長門に襲いかかった。 長門「・・くっ」 直撃はまぬがれたが、腕の一部が肩をえぐったらしく、長門はかなりの血を流している。 腕は方向を変えて再び長門に襲いかかる。 みくる「長門さーん!」 すんでのところで朝比奈さんが横に現れ、長門とともに消えた。 朝倉「同じ方法は通じないの。長門さん、前にあなたにやられてから、体を構成する 情報の一部分を切り離せるようにしたの。すごいでしょ?」 朝倉「でもなかなかいいチームワークじゃない。さすがはSOS団・・ といったところかしらね」 みくる「長門さん・・い、痛くないですかぁ~ 今止血を・・」 長門「大丈夫。・・ありがとう」 ハルヒ「有希!みくるちゃん!・・アンタ、よくもやってくれたわね!」 朝倉「次は涼宮さんが戦うの?あなたにそんな能力あったのかなあ?」 ハルヒ「・・・・」 ドーン!! そのとき、凄まじい音が響いてきた。神人が赤い光球をビルの壁に叩きつけたようだ。 音の方向を見ると・・古泉が今まさにとどめを刺されようとしていた。 キョン「ヤバい!アイツ元に戻ってる!朝比奈さん!!」 みくる「うん!」 朝比奈さんは神人がビルの壁にストレートを入れる寸前、古泉を救出した。 キョン「古泉!しっかりしろ!!」 古泉「なんとか意識は保っていますが・・・しかし、正直言って一人で神人を相手にするのは かなりの重労働です。朝比奈さんの助けがなければ今の一撃で終わっていました。 助かりましたよ」 みくる「そ、そのことなんですがぁ・・短期間に空間移動を多用しすぎて、TPDDの エネルギーが尽きかけてます・・どうしよう・・・」 長門「朝倉涼子、予測以上の能力・・」 ビルをひとしきり破壊した神人がこちらにふりむき、ゆっくりと近づいてきた。 朝倉「次の相手は涼宮さん?それともまた長門さんかな?」 朝倉が笑顔で近づいてくる。 キョン(絶対絶命ってヤツか・・・) しかし、なぜかこのとき不意に笑みがこぼれた。 キョン(そうだ。今は一人じゃない。長門や古泉や朝比奈さんが、そしてハルヒが そばにいるんだ) 状況に似つかわしくない感情ではあるが、オレはこのとき、SOS団のみんなと 一緒にいられることがむしょうにうれしかった。 朝倉「あれ?キョン君笑ってるの?恐怖で頭がおかしくなっちゃったの?」 キョン「おい古泉・・お前とのゲーム対決、何勝何敗だったっけ?」 古泉「覚えていませんね。僕が負け越していることはたしかでしょうが。 ・・・また対決したいですね、あの部室で」 キョン「ああ」 古泉「しかし、その前に少々アルバイトが残っているようです。今回はなかなか骨の折れる 仕事のようですが」 キョン「よかったらオレも紹介してくれないか?」 古泉「お断りします。最近は出動回数が大幅に減ってしまってね。 実入りが少ないんですよ」 キョン「それは残念だ」 オレは古泉に右手を差し出した。少し微笑んでオレの手を握る古泉。 二人が手を交わした瞬間、古泉の体が強く光った。 古泉「!?・・キョン君、この力は・・?」 キョン「ムナクソ悪い神人退治もこれで最後だろ。思いっきり暴れてこいよ」 古泉「・・わかりました。また後ほど」 古泉の体は、再び赤い光球に収縮していった。さきほどとは段違いの光を放っている。 8話
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「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、わたしのところに来なさい。以上。」 高校入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかました美少女…にして校内一の変人、涼宮ハルヒ。普通でいたい現実主義者のキョン(主人公?)だったけど、ちょっとした好奇心が仇になり、ハルヒに巻き込まれてしまった。ハルヒが結成したSOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)。キョンをはじめ、ただ者でない団員たちを従えた彼女には、本人も知らない重大な秘密があった!? 涼宮ハルヒの憂鬱画像検索 涼宮ハルヒの憂鬱動画検索 涼宮ハルヒの憂鬱クチコミ #bf 涼宮ハルヒの憂鬱関連ブログ検索1 #blogsearch 涼宮ハルヒの憂鬱関連ブログ検索2 #blogsearch2 名前 コメント
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159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 18 05 22.10 ID QUfxf/qu0 俺は改札を通り抜けながら、心は既に長門のお尻を目指していた。 この間ことみに痴漢した際の長門の様子を見て、懐かしくなったのだ。 長門のお尻は非常に特徴的である。非常に硬い。 ガードルかと思われるような硬さで、その小ぶりなお尻に極上の形を保たせている。 それで生尻を攻めると、肌はしっかり柔らかくて温かみもあるのだ。 反応も基本的には恐怖を感じていて、そのしっかりしたお尻と対照的だ。 こういう特徴的なお尻は、一度触ってしまうと、後にふと触りたくなってしまうのだ。 たまに無性に食べたくなる、マクドナルドのポテトみたいなものだ。 ホームに上がったが長門はいない。しばらく待つかと思いながら到着した電車に目をやる。 開いた扉の奥に、涼宮ハルヒが見えた。 162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 18 11 01.29 ID QUfxf/qu0 俺はあわてて列に並んだ。 ハルヒは意外とレアキャラなのだ。というのが、この駅を利用しないのだ。 だから、どの時間にどの車両に乗っているか把握しないと痴漢できない。 しかし、ハルヒの登校時間や車両は流動的で、特定できない。 だから、たまたま見かけたときには触っておきたいのだ。 強気そうな顔をしていながら、長門以上に怖がるお姫様。 強い精神力で恐怖を押さえ込み、凛とした顔を作りながら俺に体を任せる女子高生。 そうだな、俺もハルヒに倣ってSOS団を作ろうかな。 「そっと」「お尻を」「触る」団、ってことで。 俺は肩で人波をかきわけながら細かく足を動かしていく。 そしてハルヒの背後を目指した。 164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 18 17 11.70 ID QUfxf/qu0 しかし・・・ハルヒの様子がおかしい気がする。 耳が赤くなって、目が潤んで、下を向いている。 そして、降りる駅でもあるまいに人波を使って位置を変えようとする。 まるで、痴漢に遭っていたかのようだ。 俺はそう考えると義憤を禁じえなかった。 俺の大切な姫に痴漢した不届き者がいる。絶対に許せないことである。 俺は必死に心を鎮めた。 あれは痴漢に遭ったわけではないのだ。たぶんカバンの角なんかがたまたまスカートの中に入っただけだ。 それでお尻に硬いものが当たるのを、痴漢を異常に怖がるハルヒが勘違いしたんだ。 そうだ。そうに違いない。俺の姫は綺麗な体のままだ。 ハルヒ、災難だったね。でも俺が来たからには安心していいよ。 痴漢に遭わないように、お尻のところに手を当てて守ってあげる。 俺はうまくハルヒの背後を取った。そして扉が閉まるのを見守った。 165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 18 23 08.12 ID QUfxf/qu0 さてさて。白馬の王子様の到着を、お姫様に教えてあげよう。 動き始めた電車の中、俺は両手で優しくハルヒのお尻を包み込む。 スカートごしに感じられるそのかわいらしいお尻は、小動物のように細かく震えている。 ハルヒはすでに混乱状態にあるようだ。俺に気づいている感じではない。 俺は尻たぶ部分に触れた指を少し曲げて、ハルヒの尻肉にぷにぷにと押し込んでやった。 ハルヒはびくんと顔をあげ、きょろきょろと左右を見た。 その横顔は、やはり恐怖に怯える不安げな顔だった。 俺はいたたまれない気持ちになった。 意外と激しい痴漢を受けていたのかもしれない。 そう判断する材料は、なにもハルヒの震えや表情だけではない。 この、スカート越しのお尻の感触だ。これがおかしいのだ。 167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 18 28 48.05 ID QUfxf/qu0 俺の手のひらは全体がハルヒのスカートを包んでいる。 そしてその奥にハルヒのお尻がある。 指で撫でてやると、普通はパンティとスカートが擦れてなでなでとお尻を撫でられる。 しかし、ハルヒのスカートはお尻に貼り付いたようになって滑りが悪い。 俺の指はすりすりと滑らずにお尻に引っかかり、もう少し力を入れるとプリンと押し返された。 張りのいいお尻だし、こういうことはまず無いはずなのだが・・・ 俺の手のひらも、ハルヒのお尻と互いに温めあって熱くなってくる。 何より、俺の大好きなパンティラインの感触がない。 つまり、おそらく、ハルヒはノーパンであった。 痴漢にパンティを下ろされたのだろう。 やっと痴漢から逃げて安心しているところを俺に捕まった、ということだ。 171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 18 35 36.84 ID QUfxf/qu0 俺は前の痴漢に対する怒りを必死に押し殺した。 つい指に力が入る。俺の指はぐいぐいとハルヒの尻肉に埋まりこんだ。 そう、このスカートの奥には、何をも纏わない生尻がある。 そしてこの手のひらに伝わる熱さは、ハルヒが緊張して冷や汗を滲ませていたことを物語る。 鈍感な痴漢なら「ノーパン女子高生!淫乱!ラッキー」と攻めまくるところだ。 それは自殺行為だ。 いかに我慢強いハルヒといえども、そんなことになったら糸が切れてしまうかもしれない。 前の痴漢がけっこう強引であったことは、パンティを下ろされていることから分かる。 ハルヒがどれだけの恐怖に耐えていたか、駅に着いてどれほど安心したか。 想像に難くない。 むしろ、いつもより慎重に攻めなければならない。 しかし、スカートをめくれば生尻ゲットだ。ハードルは高くない。 175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 18 45 12.79 ID QUfxf/qu0 俺はしかし、少しだけこの状況に興奮していた。 目の前に現れたノーパン女子高生。それは前の痴漢が逃がした獲物。 おいしいところを頂ける、と考えれば、まあいい状況ではある。 チーターが仕留めた獲物を横取りするライオンの気分だ。 まずは状況確認だ。俺は右手をハルヒの右ケツから離して、お尻の下に手を伸ばす。 スカートのすそを少しだけたぐってその中に指を入れる。 それはすぐに俺の指に触れた。下ろされたパンティである。 俺は左手でハルヒのお尻を優しく揉みはじめた。 手を止めて考える時間を与えるのはよくない。 だって考えれば考えるほど惨めな状況ではないか。 ゆっくりと、しかし手を止めることなく責めてやらねばならない。 プリプリとした尻肉は、すでに少し揉み解された感じで表面に柔らか味がある。 少し解してやっただけで、ふにふにとへこんで俺の指を迎えた。 177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 18 52 05.01 ID QUfxf/qu0 さらに右手をスカートの奥に侵入させる。 いきなり生尻を狙うことはせず、指でパンティをたどっていく。 股間部分が湿っていることを確認した。 おそらく、ハルヒはパンティを履いた状態で感じてしまった。 嫌がっても体は反応するようにできている。愛液がわずかに溢れてパンティを濡らしたのだろう。 となると、前の痴漢は、パンティの上からハルヒのオマ○コを刺激したのだ。 そして、ガタガタ震えて抵抗しないハルヒに気をよくして、パンティをずり下ろした、と。 ほんの数分前ハルヒがどんな目に遭っていたか、どんな顔で耐えていたか、目に浮かぶようだ。 俺の中で義憤と興奮が戦っている。 戦っているが、まあいずれが勝ったところで俺の行動は変わらないわけだが。 さあ、この指をそのまま上に持ち上げれば、そこには少し濡れた口があるはずだ。 しかし、前述のように、慎重にやらねばなるまい。 俺は指でハルヒのパンティをいじくりまわした。ぬるぬるとした感触が指に伝わる。 俺のブツは少しずつ頭をもたげはじめた。 179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 18 58 40.31 ID QUfxf/qu0 俺は右手をハルヒの右ケツに戻しながら、スカートを持ち上げた。 左手を少し浮かせて、指先をスカートに侵入させる。 そして、まずは尻たぶを両手の指でぷにゅぷにゅと押してやった。 パンティから溢れた尻肉は、パンティの張力でよく張っているものだ。 しかし今のハルヒにはそれがない。 くい、くいと指を動かすたびに、ハルヒはお尻を硬直させて抵抗する。 俺は緩急を使って攻める。ぷに、ぷにぷにっ、・・・ぷに、ぷにっぷに・・・ 左右をずらして不規則に攻めることで、ハルヒのタイミングをずらしてやる。 油断したハルヒの尻たぶを、ぐいっと両手の指で押し込む。 ハルヒはびくんと反応した。同時に、ハルヒのお尻がぷるんと踊る。 同じ尻たぶでも、パンティがあるのとないのでは味わいが違うものだ。 俺はどっちも大好きだ。というより、その両方の味が分かってこそだと思う。 180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 19 04 11.46 ID QUfxf/qu0 俺は少しずつ手をスカートの中に侵入させて、ハルヒの生尻を掌握した。 右手には右ケツ。左手には左ケツ。 その谷間にかかった両手の小指。 まだ谷間の浅い部分にもかかわらず、ぬるぬると汗の感触である。 何区間くらい痴漢されていたのか・・・この感じだとおそらく一区間ってとこか。 ハルヒは俺の姫だ。ハルヒに痴漢した経験からだいたいの予測は当たっているはずだ。 しかし、じっくり攻めたとしたらどうか、パンティを脱がせたタイミングはいつかと、 細かいことを考えると、最長で三区間くらいは痴漢されていたかもしれない。 まあどっちでもいい。 俺は優しく指を動かしてハルヒのお尻を刺激しながら、右手の小指で谷間を目指す。 尻たぶの下から、ちょうどアヌスのあたりを目標にする。 せっかくノーパンだし、最終的には生マンにも到達したい。 俺の指がハルヒのお尻の谷間で動いて肉壁を刺激するたび、ハルヒはぞくぞくと震えてお尻をきゅっと閉じた。 181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 19 09 41.86 ID QUfxf/qu0 ハルヒのお尻は基本的に張りがいいのだが、今日は既に揉み解されていることもあるし、 谷間の、それも尻たぶの肉壁はもともと柔らかいこともある。 こんなところまでしっかりと張って硬いのが、今日痴漢し損ねた長門の尻だ。 俺の指は、ふにふにとした尻肉に挟まれながらも、ぬるぬるした汗を潤滑剤にして するするとその奥に侵入していった。 そして、ハルヒがぞくぞくと大きく震える。 思ったより簡単に、右手の小指は最深部に到達した。 ハルヒのアヌス部分である。指はハルヒの汗でヌルヌルしているし、細い指だ。 ぐいと押し込んだらその中にすら侵入できそうだ。 しかしそれはおそらく責めすぎ。今の時点では確実に攻めすぎだ。 俺は右手をハルヒのお尻から離して、中指でアヌスを攻めに行く。 ふたたび中指を、お尻の下から谷間に押し込んでいく。 ハルヒはさすがに尻を閉じて抵抗するが、今度は多少強引でも大丈夫だ。 182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 19 14 47.75 ID QUfxf/qu0 ぐいぐいと中指をお尻の谷間に押し込んでいく。 左手でハルヒのお尻を鷲づかみにして、その道を拓いてやる。 太腿から、下半身全体を硬直させて耐えるハルヒをあざ笑うように、 ふたたび簡単にアヌスに到達した。 今度はここを責めていく。中指をくいくいと動かして、アヌスの表面を刺激する。 そのたびにハルヒはふわりと脱力する。やはり感じやすい部分だ。 中指の腹でアヌスを触ってやると、その口がひくひくと動くことすら確認できた。 さて、左手をどうするか・・・ おっぱい責めといきたいところだ。しかし今日は慌てて乗ったこともあって死角になっていない。 こうしてお尻を攻められるだけでも、うまい位置を取ったという難しい状況だった。 オッパイは已むを得まい。俺は周囲の乗客を眺める。 あれは・・・森さん? 184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 19 19 05.80 ID QUfxf/qu0 俺の右前、ハルヒの右にいるスーツ姿の女性。 森さんだ。超能力者機関の森さん。 俺の脳裏にありえない想像が浮かぶ。 ハルヒに痴漢していたのは森さんではないか。 まさか・・・いやしかし、森さんは前にハルヒに痴漢(痴女?)していた。 俺が森さんに痴漢していたとき、森さんの前にいるハルヒが、まるで俺に痴漢されているような様子だったのだ。 森さんがハルヒに痴漢していたことはまず間違いなかった。 ただ、なぜそんなことをしているのかまでは分からなかった。 今、俺自身は完全に森さんの死角にいる。 しかし、森さんはちらちらとハルヒを見て気にしている。 本物の痴女でまだハルヒを触り足りないのか。あるいは別の目的があるのか・・・ 186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 19 24 13.10 ID QUfxf/qu0 俺は左手でハルヒの生尻を揉み、右手でアヌスを刺激しながら考えた。 しかし、どうしても分からない。 分からないのだから考えても無駄だ。 残された時間は多くないし、俺にできることは、引き続きハルヒを攻めることだけだ。 どう攻めるか。 オッパイが無理となれば・・・生マンしかあるまい。 ハルヒはおそらく処女である。生マンの攻め方には注意が必要だ。 痛くなりすぎないよう。感じすぎないよう。 俺はアヌスを弄ぶ右手の中指をぐいぐいと動かした。 ハルヒはまたお尻を閉じて抵抗する。 このまま谷間を進んで、オマ○コにまで到達してしまおう。 188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 19 29 57.02 ID QUfxf/qu0 アヌス攻めには指先も使ったが、オマ○コは指の腹で攻めるようにする。 指が中まで入ってしまうと危険だ。 あと、クリトリス攻めは自主規制の方向でいこう。 このくらいの責めでちょうどいいはずだ。あとはハルヒの反応を見ながらのアドリブである。 右手の中指が、陰毛に触れた。薄めで柔らかい陰毛にもたっぷりと汗がついている。 俺はからかう様に中指を動かし、それをこちょこちょと弄ぶ。 ハルヒの肩が大きく震えはじめた。泣き出したようだ。 前の痴漢も含めてゆっくり責めてきたが、まあ今日はこのへんが分水嶺になる。 激しすぎる攻めは危険だ。俺は神経を集中させていく。 俺は、左手で優しくハルヒの左ケツを揉みながら、 右手の中指の腹の柔らかい部分で、そっとハルヒの敏感な入り口に触れた。 190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 19 36 56.88 ID QUfxf/qu0 電車が減速し始める。 中指にふにっとした感触。ハルヒはびくんと震えて、また全身を硬直させる。 その入り口もしっとりと濡れている。 俺は中指の腹でふにふにとその入り口をつついた。 つつくたびに、その閉じた口からはジュクジュクと、僅かずつではあるが愛液が溢れてきた。 まあ処女らしい、奥ゆかしい濡れ方ではある。 ふにふにと押し込みながら、少しずつ指を奥に侵入させていく。 ハルヒのそこは、汗に濡れた谷間よりずっと熱くなっていた。 俺の中指の表半分がハルヒの中に入ったところで、またじわりと愛液が溢れてきた。 「んぐっ・・・」 ハルヒから控えめな声が漏れた。泣き声か、喘ぎ声を耐えたのかは分からない。 いずれにしても、今日はこんなところだ。もう電車も停まる。 俺は左手をハルヒのお尻から離し、右手もするりと谷間から抜き去った。 192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 19 42 25.30 ID QUfxf/qu0 俺は最後にハルヒのパンティを履きなおさせてやった。 俺が脱がしたわけではないパンティだ。 痴漢に遭って辛かっただろう、パンティまで脱がすなんてひどいよね。 俺が履かせてあげる・・・ そんな俺の優しさを拒否するように、ハルヒは内股になって強く脚を閉じる。 そういう抵抗をされると、尚更俺が履かせてやりたくなる。 俺は強引にパンティを引き上げてやった。 森さんも見た目には変化がない。 ハルヒに痴漢してたのが森さんかどうかも結局わからない。まあ今となってはどっちでもいいことだ。 電車が停車して扉が開く。 ハルヒは明らかに泣いているのに、意外にしっかりした足取りでホームに下りた。 このへんがさすがに精神力の強いハルヒである。 193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 19 48 44.73 ID QUfxf/qu0 俺がホームでそんなハルヒの後ろ姿を眺めていると、だれかが俺の肩に手を置いた。 俺はひやりとする。 逃げるか、振り返るか。いずれにしても危険そうな状況だ。 しかし、腕を掴むわけでもなく肩に手を置くだけ。しかも華奢な、おそらく女性の手だ。 俺は決死の思いで、なるべくポーカーフェイスで振り返った。 森さんがにやにや笑っている。俺は理解した。 ハルヒに痴漢していたのは森さんで間違いない。 そして、別の人に痴漢されるハルヒを見ていたのだ。 しかし、だとしたらその狙いは何だ。 俺と同じでただ単に可愛い女の子のお尻を触るのが好きなのか? あり得る話だ。俺がこの人に痴漢したときは、この人はイッたかと思うほどの濡れ方をした。 痴女とまでいわなくても淫乱であることは間違いあるまい・・・ 森さんはもう一度ぽん、と俺の肩を叩いて去っていった。 何だか狐につままれた気分の俺に残されたのは、結局ノーパンのハルヒに痴漢した満足感だけだった。 涼宮ハルヒ編 終了 288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/03(土) 23 04 17.19 ID QUfxf/qu0 森さんの今さらな解説コーナー 「私が涼宮ハルヒに痴漢(痴女)していた理由?こないだの経緯で閉鎖空間の原因が痴漢じゃないかとおもったからよ。 あれ以来なかなか痴漢が現れないんでしびれを切らして私がやっちゃったわけ。 パンティまで下ろす必要?私は痴漢ってあの時遭ったのしか知らないから加減が分からなかったの。」 「最後に痴漢の肩を叩いた理由?それは二つあるわ。 調査のためだし、またハルヒに痴漢してやってよ、というのが一つ。 あと、私基本的に痴漢は犯罪だと思ってるし、ちょっと驚かせてやろうと思って」 「以前痴漢に遭ったとき感じてたか?そんなの関係ないでしょ」
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ただの人間には興味ありません。 この中に、宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、私のところに来なさい。以上。 原作・谷川流、イラスト・いとうのいぢによるライトノベル。レーベルは角川スニーカー文庫。 2003年に第8回スニーカー大賞<大賞>受賞。主人公・キョンによる独特な雰囲気の一人称形式や先の読めない展開が評価された。 同年6月に文庫の1巻が発売され、同時期に角川書店のライトノベル雑誌「ザ・スニーカー」で連載を開始。 現在までに長編・短編集合わせて9巻が刊行されている。 なお「涼宮ハルヒの憂鬱」は上記の賞の受賞作品ならびに文庫1巻のタイトル。 2巻以降は全て「涼宮ハルヒの○○(二字熟語が入る)」のタイトルになっており、一連の作品群は「涼宮ハルヒシリーズ」と呼称される。 最新刊となる予定の「涼宮ハルヒの驚愕」は当初2007年6月1日発売予定だったが、同年5月18日に発売の無期延期が発表。 以後2年以上経過した現在でも発売の目処は立っていない。 2006年に京都アニメーション制作によるテレビアニメが独立UHF局他で放送。 ハイクオリティな作画と、時系列シャッフルをはじめとする様々な仕掛けが話題を呼んだ。 また当時サービスを開始した動画共有サイト・YouTubeに本編がUPされた事で深夜アニメを普段観ない低年齢層からの支持も得るようになり、 動画共有黎明期に「ネットでアニメを見る」というスタイルをユーザーに定着させた先駆者的な存在である。 2007年に開設されたばかりのニコニコ動画にも本編がアップロードされ長らく削除される事は無かったが、 2008年に入ると角川グループにより本編及びMADの削除が見られるようになった。 しかしその後角川グループが動画の宣伝効果を考慮した方針転換を見せた事で削除基準が緩和されたため、 現在も同社の「らき☆すた」などと同様MADの多くが残っている。(ただし本編の丸上げ等は当然ながら削除対象である) 原作のエピソードの一部をアニメ化しなかった事から続編及び未放送エピソードのアニメ化を求める声は大きかったが、 2007年7月7日に「新アニメーション(*1)」の製作が発表された。 それ以降はスピンオフ作品として「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」及び「にょろーん☆ちゅるやさん」がYouTubeにて配信されたものの、 肝心の本編の2期については長らく放送予定が発表されなかった。 そんな中で2009年4月に「涼宮ハルヒの憂鬱、改めて」と称し再びアニメの放送が開始。 当初は1期を時系列順に再放送するものと思われていたが、同年5月21日(最速地域)の第8話にあたる放送で 2006年版でアニメ化が見送られた「笹の葉ラプソディ」が新作として放送。 これにより、2009年版が従来の旧作とこれまで未放送のエピソードを新たに制作したものが混在するアニメである事が明らかになった。 しかし新作として放送されたエピソード「エンドレスエイト」では全く同じ話を8回放送(演出などは微妙に異なる)するなど、またしても賛否両論が巻き起こる問題作となった。 2010年2月6日にはアニメ版の時系列での最終回「サムデイインザレイン」の後の話となる続編「涼宮ハルヒの消失」が劇場公開され、公開一週間で興行収入二億、動員数14万人を記録した。 (ちなみに現在でこそ57箇所まで増えたものの、公開された当時は24箇所しか公開している映画館がなかった。) 2010年4月30日発売の「ザ・スニーカー」にて「涼宮ハルヒの驚愕」の一部先行掲載が決定、単行本は「現在発売日を報告できるよう鋭意作業中」との事。 余談だが、ニコニコRPGが動画投稿されたのは2007年9月~2008年8月の間である。なので本動画で「『エンドレスエイト』のネタを使ってない」などといったとんちきな事は言わないように。 関連項目 キャラクター キョン 涼宮 ハルヒ 長門 有希 朝比奈 みくる 古泉 一樹 谷口 ちゅるやさん 用語 みくるビーム 県立北高校 SOS団 神人 ハレ晴レユカイ 光の壁 閉鎖空間 WAWAWA忘れ物~ 聖谷口領域 白石稔 ● God knows... -- 、 イi i i i i ifミ、 / |i i i i i i トュi ヽ _____ _____ .ィ i i i i i i i i i i i i) | . . . . . . . . . . . . . l l . . . . . . . . . . . . . i /i iイ i i i i 厂 ̄ | . . . . . . . . . . . . . l l . . . . . . . . . . . . . | ヽ i i i i i イ | . . . . . . . . . . . . . l__l . . . . . . . 制 . . | r=彳i i i i iハ | . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .S . . . . . . . . | }i i i i i i i i i i 冫 | . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 作 . . | ⌒|i i「li i 「 | . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .O . . . . . . . | |i i| |i i| | . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . | |i i|│i| | . . . . . . . . . . . . . l─ l . . .S . . . . . . . . | |i i|. !i i! | . . . . . . . . . . . . . l l . . . . . . . . . . . . . | |i i|. |i i| | . . . . . . . . . . . . . l l . . .団 . . . . . . .| イi il }iハ | . . . . . . . . . . . . . l l . . . . . . . . . . . . . | /i i i/ Vi i}  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ¨¨ ¨´
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涼宮ハルヒの出会い 『アイツノソンザイ』 「おまたせー!皆朗報よ!聞いてちょうだい!」 またか…何度も何度も自分に言い聞かせるようだがいつ聞いてもいやだな… いつからだろうな…朗報という言葉に嫌気を感じるようになったのは… 「今度はなんだ?」 「あっキョンいたの?聞いてちょうだい!」 いたの?じゃないだろ!俺がいるから言ってきたんじゃないのか? 今日は俺だけの参加のはずだぞ? 「お前な…朝比奈さんたちは今日は不参加って聞いてなかったのか?つまりだな…」 「分かってるわよ!もうちょっとした冗談じゃない!いちいちつっこまない!」 俺がつっこまないなら誰がつっこむんだ… なんて事は言わない方がいいよな、まぁなんだ話だけは聞いてやるか 「で何だ?」 「あっそうよ!聞いて頂戴!本当は皆がそろってるときがいいんだけど今日は仕方ないわ」 「我がSOS団が結成されてからどれくらいたったか覚えてるかしら?」 そういやこんなふざけた団体はまだこうして活動しているんだよな となると半年くらいか、ずいぶん長い間無茶もしたもんだ 「で、それが朗報と何が関係あるんだ?」 「もう、ここまで言って気がつかないなんて本当に使えないわね!」 「記念パーティーよ!パーティー、もう半年になるのよ!?めでたいと思いなさい!」 おめでたいと思うのはお前の頭の中身だよハルヒ…とまぁなんにせよパーティーだと? どこでするつもりやら…どうかまともな場所でありますように… 「それで場所なんだけどね、やっぱりSOS団の記念ってことだし部室でっていうのはどうかしら?」 …我が家じゃなかったことには感謝しよう、だが部室? そりゃ問題ありまくりだろ…とまぁつっこんでもしかたないがいちを言っておくか 「学校は流石にまずいだろ?もっと他の場所しないか?」 「じゃあどこがいいのよ?」 そうなりますよね…とまぁ一通り考えたが誰かの家くらいしか思い浮かばないな… うーむ、まぁ今回はまともな朗報だったことだし少しくらい無茶に付き合ってやるか 「そうだな、誰かの家だとその人の家に迷惑もかかるかもしれないし今回は学校でもいいかもな」 おい、意外そうな顔をするな、そんなに俺がお前の意見に同意したのが気に食わないのか? といいたくなるくらいの驚きの表情を見せたハルヒなんだが… 「以外ね、熱でもあるんじゃないのかしら?」 「まっいいわ、じゃあ決定ね!明日みんなに話しましょう!もちろん放課後まで皆には内緒よ!」 といってハルヒは部室から出て行った つーこは解散か?まぁ帰るとしますか てなわけで今日は珍しく早く帰れることになった、まぁ明日のことを考えると… えぇい!やめやめ、今日はゆっくり休むことにしよう…考えるだけで疲れる あいつ喜んでくれたかな?いっつも無茶につき合わせてたからたまにはこういうのもいいわよね うん、きっと楽しんでくれるわよ! 明日は皆にも伝えて準備もしないとだから忙しいわ!今日はやめに寝ときましょう ………………ジリリリリリ バンッ 「うぉっ!」 「おっはよーキョン君!」 妹よ…おはようという表現はいささか間違いかもな… 下手したらおやすみだぞ… 「なぁ?何度言えば分かってくれるんだ?せめてもう少し優しく起こしてくれてもいいだろ?」 「えへへ、でもこうしないとキョン君おきてくれないよ?」 反論できないな…うーん自分の目覚めの悪さを恨むぞ と悠長なことはいってられないな、さっさと朝飯を食って準備した俺はいつもの ハイキングコースにいくことにした、この坂はどうにかならないかね… もう秋かと思わせる足はやな紅葉 これが唯一の救いだな とかとか考えているうちに学校だ、さーて今日の団長さんは何を考えてることやら… とまぁ教室にはいったら人目もくれずに 「キョン!今日は放課後付き合いなさい!いいわね!」 それはどっちの意味ですか? 「何がよ?」 いやデートか果し合いなのか 「バカ、昨日のこと忘れたの?」 覚えてますよ、分かった、だからそうふてくされるな 「悪い悪い、冗談だよ、で今日必要なものでも買いにいくのか?」 「もう、いっつもそうなんだから、そうよ!善は急げって言うでしょ?」 「そりゃそうだが昨日の今日ってちょっと急ぎすぎじゃないか?」 「いいの!あんたは黙ってついてきなさい!」 はぁ…まぁ分かりきっている答えなんだがこうなんでいつもなれないものか… 俺の免疫組織はきちんと働いてるのかね?ご主人様のピンチなんだぞー とバカなことを考えているうちにチャイムがなった 急いで席にすわってからは後ろの団長様はさぞ満足したかのように大人しかった 「…珍しいな」 「ん?何かいったかしら?」 「いやなんでもないぞ」 「そう」 今日はちょっと眠いわね…昨日夜中まで起きてたのがまずかったかしら… まぁキョンに用件は伝えたしちょっと寝ようかしら 「……ぉぃ、ハルヒ!ぉぃ…」 ん?キョン? 「あっおはよう、どうしたの?」 「どうしたのじゃないだろ、もうとっくに授業は終わったぞ」 えっ!1時間も寝ちゃったの?まずいなーまぁいいわ 「そう、でどうしたのかしら?」 「ん?自分で言ったことも忘れたのか、何か俺に用事があるんだろ?」 え?まさか!? 「はぁ…お前あれからいくら起こしても目をさまさないから大変だったぞ、今は放課後だ」 「だー今日は仕方ないわ!たまにはそういうこともあるのよ!」 「そうかい…」 笑うなバカ!でもそんなに私寝てたんだ…あぁキョンに寝顔みられたかな? ちょっと恥ずかしいな、変な顔してなければいいんだけど 「じゃ、早速だけどいくわよ!」 「おいおい、いくって何処にだ?場所は決まってるのか?」 「えぇ、材料は当日買うとして今日は小物買いにいくから街までいこうって思ってたの」 「そうか、じゃあ早速いくか」 キョンは準備が終わってるみたい、私も急がないと! そんなこんなで電車にのって街まできたのはいいけどこれってデートなのかな? ちょっと恥ずかしいな、制服っていうのがな~雰囲気でないけどまぁいっか! キョンも意識してるのかしら?ちょっと恥ずかしそうね 「ねぇあそこのお店どうかしら?」 「いいんじゃねーか?」 「もう気の抜けた返事ね、まぁいいわ、いくわよ」 中はいい感じに古ぼけたお店だった、どうやら個人店らしく仲がよさそうな老夫婦が経営してるらしい 物は良心的な値段でどれもいいもの安くって感じね 「これなんてどう?これもいいわね!あっキョンアレとって頂戴!」 「もう少し落ち着けよ…で、これか?」 なんだかこんなの始めて、すごく楽しい! 色々買えたし満足だな~ちょっと買いすぎちゃったかな? 「ありがとうございました、荷物多いようだけど大丈夫かい?」 「あっ大丈夫ですよ!こいつにもたせますから!」 「そう、彼氏さんも大変そうだね、今荷物をまとめてあげるからちょっとまってね」 えっ!カップルに見えたのかな?否定し…とかないであげるわ キョンもちょっと気まずそうにしてるし、今日は特別なんだからね! そんなこと考えてるうちに荷物がまとまとまったみたい 「「ありがとうございます」」 お礼をしてお店をでた、うまくおじいさん達が荷物をまとめてくれたから キョンも持ちやすそうね、あんた感謝しなさないよ?なんて思ってたらキョンから話かけてきた 「なぁ、さっきのおじいさん達いい人達だったな」 以外、カップルに間違われたことを言われるかと思ったけどそうじゃなかったみたいね 「そうね、これだけ買ったのに3000円ですんだのもびっくりよね、サービスしてくれたのかしら?」 「はは、だといいな、なぁハルヒ…そのあれだ、また一緒にこような?」 えっ?以外だった、キョンからそんなこと言われると思ってもなかったし それよりキョンにまたデートしようって言われたのがうれしかった いや、デートなのかな?これは…でも二人でまた一緒に遊べるならいいかな 「そうね!まぁどうしてもっていうなら付き合ってあげるわよ!」 「はは、じゃあどうしてもって事にしておいてくれ」 はぁ…私って素直じゃないな、でもキョンにはこれくらいで丁度いいかな? あっもう駅か、しかたない電車賃くらい出してあげるわ! 荷物持ちのお礼って事にしておいてあげる 「まってなさい、いま切符買ってくるから」 「えっいや「いいの!そこでまってなさい!」 「じゃあお言葉に甘えとくよ」 急いで切符を買ってキョンに渡したあと電車は以外とすぐにきた なんだろう、電車の中では会話できなかった… 最寄り駅が近いのもあるかもしれないけど あっおりないと! 「おりるわよ!ほら、もうあぶなっかしいわね!」 「悪い悪い、っとよし行くか」 「あぁハルヒ!そういえば荷物どうするよ」 あちゃー考えてなかった…今から学校に行くわけにもいかないしな…どうしよう… 「しゃーない、家で預かっておくよ」 「あっあんたにしちゃー気がきくわね、じゃあお願い」 「おう、あっ日程はもうきまってるのか?」 「うん、明後日にするわ、次の日が土曜日だから遅くまでなっても平気でしょ?」 「うーむ、あんまり関心しないがまぁそうだな、わかった、じゃあまた明日な」 「あっ…うん、ちょっとまって!」 あっ…勢いで呼び止めちゃった…どうしよう… 「ん?どうした?」 ほら…もう、いくっきゃないわね 「荷物重そうだし…途中まで手伝ってあげるわ!感謝しなさいよね!」 あっなによ!以外って顔すんな!バカ 「うーん今日はやけに優しいな?どうした?」 「ばか、いつも優しいわよ!」 「そうでした、じゃあよろしく頼む」 「うん」 軽い荷物を受け取って私が持つことにした、そういえばキョンの家と私の家って 少し遠いのよね、帰りどうしようかしら… まっ今日はいいわよね、少しでも長く一緒にいたいし 「おい~ここまででいいぞ~」 えっ?あっぼーっとしてた、もうついちゃったのか… 「うん…」 何か話せばよかったな… 「んーアレだ、今日はなんか俺ばっかり優しくされて不公平だな、家くるか?お茶くらいはだすぞ」 えっ?キョンの家?行きたいけど…どうしよう… 「いく!」 あっバカ!何素直にいちゃってるのよ 「おう、んじゃここからすぐだから、荷物はもういいぞ、助かった」 「うん」 それから少し歩いてすぐに家についた、結構いい家にすんでるのね 「ただいま~、おいハルヒ部屋はこっちだ」 「あっ、おじゃまします」 「今日は誰もいねーぞ、なんか母親は妹つれて友達と遊びにいったしな」 「あっあんたまさか!」 「ばっばか言うな!7時には帰ってくるとか言ってたし何もしせんわ!」 まぁキョンが相手なら…って何私考えてるんだろ! 「ちょっとからかってみただけよ、あんたにそんな勇気あるはずないしね!」 「後が怖いからな、っとお茶入れてくる、適当に座ってていいぞ~」 そういわれてリビングに通された 「ねぇ、キョンの部屋どこ?」 何言ってるんだろ私 「ん?部屋?なんでだ?」 「キョンの部屋がいい」 ほらまた… 「んー変なもの探すなよ?こっちだ」 「ばか!探さないわよ!それとも何かあるのかしらね?」 やった!キョンの部屋にはいれる! 「アホ、ないわ、ここだ~今お茶もってくるからまってろ」 そういってキョンは下にいった 「これがキョンの部屋か~以外ね、綺麗じゃない」 あっベットだ………… バフッ、キョンの匂い…いいにおいだなー…ガチャ 「おーいお茶もってきたぞ、っておい」 あっしまった! 「あっちょっと疲れたから横になりたかったの!」 うぅーしまった、見られた… 「ん、まあ飲め、冷めるぞ」 「うん」 うー気まずいな、早く飲んじゃえ 「あつっ!」 「おい!大丈夫か!みせてみろ」 うぅーばかした、舌やけどしてないかな… 「ほれ、はやくベロだせ」 「うん」 「大丈夫そうだな、あんま無理すんな」 「うん」 うん、としかいえないよ…きまずい… 「ばか…あんまり人のベロじろじろ見るな」 「あっ悪い悪い、っともう40分か」 「うん…」 どうしちゃったんだろう今日の私…なんか素直になれないな… 「送ってくよ」 「えっ?」 今送っていくって言ってくれたの? 「もう外も暗いしな、ほれいくぞ」 「あっ、うん」 今日はやけにキョンも優しいわね、どうしたのかしら? まさかキョンも…?だといいな…エヘヘ 準備も終わって家をでた 「おじゃましました」 もう秋だな~って思うくらい外は暗くて涼しかった ちょっと寒かったかな そうおもってたらキョンが 「今日はちょっと寒いな、上着きてくりゃよかったな」 「バカ…じゃあ手繋ごうよ…」 何言ってんだろう…カップルじゃないんだよ? これで断られたらきまずいよ…いつも見たく勝手に繋げばよかったのに… 「んーそうだな、でもいいのか?」 あっキョンもまんざらじゃなかったのね?よかった! 「今日は特別って言ったじゃない!明日からは無しよ!」 「へいへい、じゃあ今日だけ甘えておきますよ」 どっちからとも言わずに私達は手を繋いだ… お互いちょっと無言だったのはお互い気まずいからかな? とか考えてたらもうすぐ家だ 「キョン、ここまででいいわよ」 「ん?家まで送ってくぞ」 「大丈夫、もうそこの角まがったらすぐだし、親も心配してるからさ」 「んーそうだな、こんな時間に俺がいったら親もいらぬ心配するしな」 「ばーか、まっそういうことよ、今日はご苦労様」 「おう、んじゃまた明日な」 「うん」 少し名残惜しかったけど手を離した… キョンを見送って背中が見えなくなった… なぁハルヒ?今日のお前はどうしちまったんだ? そりゃ俺としてはだな、まぁうれしくないって言ったらウソになるが あいつもずいぶん丸くなったな、にしても俺はなさけないな… 普通男からすることをほとんどあいつからか… もう少し古泉を見習うか にしても俺ってやっぱりアイツのこと意識してるのか? 今日はやけに緊張したな、そりゃ普通にまともなデートとかは初めてだが 俺もしかしてあいつのこと… キョンに対しての気持ちっていつからだったんだろ… もしかしたら始めから?でも気持ちが確かなものだって分かったのは 今日改めてかな…たぶん好きになったのは夢の後あたりからかな… ねぇキョン… 「キョンにとっての私は?…」 「ハルヒにとっての俺は?…」 「俺にとって」 「私にとって」 「「アイツノソンザイって…」」
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例年に比べて少しくらい気温が高かったらしい夏も終わり 通学路の坂、キョンに言わせるとハイキングコースにも涼しさが到来してきた。 季節は秋。 キョンの奴は「うだるような夏がようやく終わってくれた…」なんて呟いてたけど 私に言わせれば夏の方がよっぽど面白い気がする。イベントが多いからね。 まぁ、秋は秋でイベントがあるからいいんだけど。 今日は古泉くんとみくるちゃんは実家の用事、有希は遠い両親に会いにいくらしく休み。 キョンは馬鹿だから先生に呼び出されてるらしい。 つまり私は今一人。理由も言わずに部室の鍵を閉めて帰ったら キョンが混乱するだろうし仕方がないから残ってあげてるって訳。 「あぁつまんない…何で団長のアタシが待たされなきゃいけない訳? 全部キョンのせいなんだから…来たらどう罰を科してやろうかしら? …そうだ、あの馬鹿面見るために隠れていきなり驚かしましょう!!」 そんな事を考えて私は部屋を見渡した後、みくるちゃんのコスプレ衣装の裏に隠れた。 衣装ならたくさんあるし、黙っていればバレないからね。覚悟しなさいよキョン!! その後10分くらいしてようやくキョンが部室に来た。 本当はすぐ出て行こうと思ってたけどキョンが一人の時は何をしているのか気になったし 少し隠れてキョンの観察をすることにした。変態なことしてたら許さないんだから!! 「ん?何だ、今日は皆来てないのか…俺が一番最後かと思ってたんだが…」 なんて阿呆みたいに呟いた後、何とあろうことか団長席に座ったの。信じられない。 後でとっちめてやろうなんて考えてるアタシの耳にその後とんでもない言葉が飛んできたわ。 「ハルヒまで来てないとはな…最近気になって仕方ないし話せなくなるからな。助かった…」 気になる?私を?どんな風に? 「アイツ可愛いよな…」 な……嘘…キョンが私を? 「抱きしめたくなるの何度我慢した事か…偉いぞ俺…」 信じられなかった。いつも振り回しているのに。 そう思ったら嬉しくなったと同時に身体が熱くなった。そう、今まで感じた事の無いような熱さ。 いや、正確に言えばキョンが気になり始めた時に感じた時の熱さと似ている。 でも今度の熱さは私にもしっかり分かった。 性欲。 キョンは私を異性として見てくれている。 恋愛なんて一種の気の迷い、精神病なんて思ってたけど違うのかもしれない。 アタシもキョンを抱きしめたい…それ以上も… そう考えた私は動きが早かった。いい?感謝しなさいキョン。 今からアンタは妄想の中でだけでもアタシに抱かれるの。 アタシはスカートの下から手を入れパンツ越しに秘部を撫でた。 ぐっちょり濡れているのが分かる。これが愛液…キョンを思って出た愛液… アタシの初オナニーの相手はキョンになった…嬉しくてたまらない… 気持ちよくてたまらない…秘部が熱い…ウズウズする… どこかで聞いた覚えのあるオナニーの仕方を思い出しながら必死に指で秘部を刺激する。 そしてもう一方の手で胸を触る…乳首が起っていてまるで自分の身体ではないような感じだった。 しかしアタシはうかつだった。初オナニーだったからかもしれない。 興奮していつしかキョンのいる部室だってことを忘れて一心不乱にしていたせいで 声が漏れて… 「ハルヒ?」 手を元に戻して「隠れてたのよ!!顔が熱いのは熱かったから!!」って言えばいいのに… でも狂ったアタシは止められなかった。 キョンの前で、キョンの顔を見ながら必死に秘部を刺激していた。 よりよい快感。キョンはアタシの前で顔を赤らめて顔を背けている。 止めないと。分かってるのに。アタシの理性じゃ快感には勝てない。 「キョン…キョン…キョン~…もっと…んぁ…」 衣類は乱れ、目の前で愛する人に見られ、二人きりの部室。 そんな状態の中で喘ぎ声なんか止められなかった…ただもう感じるしかなかった… 嫌われたくない…でも…止められない… そしてアタシはとうとう最大まで火照った体をさらけ出しながらキョンにこう言った。 「いい?アタシはね、アンタが好きなの!! アンタを考えながら今生まれて初めての自慰をしてしまったの!! だから…責任を取りなさい!!アタシが好きならだけど… もし好きならだけど…今回だけはアンタの好きにさせてあげるから…」 「本気か?」 え? 「本気でハルヒは俺のことを思って?」 そうよ… 「…嬉しいよハルヒ…俺もお前が好きだ!!だから…好きにしていいか?」 うん… 「初めてだから下手だけど勘弁してくれよ?」 「大丈夫よ…アタシはアンタってだけで大満足なんだから…ん…胸…そんなに強く…」 キョンはアタシを抱きしめると床に寝かせ、キスを一通りした後アタシの両胸を揉んでいた。 「んぁ…いい…キョン…ん…あぁ…」 乳首を指で弾かれる。それだけの行為でアタシの欲求は高まる。 胸を舐められる。それだけの行為でアタシの全てをキョンに委ねたくなる。 「キョン…下も…」 アタシがそう言うとキョンはアタシのパンツに手をかけそっと脱がした。 「凄ぇ…めちゃくちゃ濡れてる…俺が…」 「濡れてるとか言わないでよ…ねぇ…早く…」 分かったよ、と呟くとキョンはアタシのアソコを指で刺激した。 「んん…ぁあ…ヒィ…」 指入れるぞ、そう言うとゆっくりアタシのアソコに指をくねらせていった。 「ぃ…あぁ…ぁん…指…アタシの中に…」 キョンはアタシの一通りの喘ぎ声を聞き終えると自分のモノを出し 「なぁ、入れて…いいか?」 「ん…いいわよ…今日安全日だから……生でも…でも赤ちゃん生まれたら責任取りなさいよね…」 「責任って…」 そう言いながらもキョンはアタシのアソコに軽くモノを触れさせると少しずつ入れていった…」 「ん…痛ッ…や…駄目…ん…血…痛いよ…」 「わ、悪いハルヒ!!大丈夫か?今日はやめ…「やめないで…ちょっと待ってて…」 「分かった…」 その後数十分の間動かさず硬直状態だったけどアタシの「そろそろ…大丈夫そう…」って声で キョンは少しずつ腰を動かした。少し痛かったけどそれ以上にキョンのモノがあるってだけで。 それだけでアタシは満足できた。 「ハルヒ…しまりが…凄い……」 「馬鹿ッ…何言ってんのよ…んぁ…駄目……もうイキそう…」 「俺もだ…抜いた方がいいか?」 「駄目…アタシの中で…中で出して!!」 その声を合図に二人とも同時にイッた。 「キョンの…こぼれたのおいしい…」 「おいハルヒ、床舐めることないだろ…」 「いいじゃない…おいしいんだし…」 こうしてアタシたちの初体験は終わった。 いまでもたまにアタシたちは部室・教室で、普段はキョンの家でしている。 最初夏の方が好きって言ったっけ?あれ、撤回ね。 キョンさえ居ればどの季節だって最高なんだから!!
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部室に戻った俺は、部室内を見渡して少し驚くこととなった。 「……長門は?」 部屋にいたのは、定位置に座って機関誌を読んでいる古泉だけだった。古泉は俺を視認すると、 「長門さんなら帰りましたよ。急に表情が固くなったような感じで、先に帰るからあなたによろしく、と僕に言い残してね」 両手を広げながらそう答え、席を立って機関紙を長門の本棚へと収納するために歩き出した。 俺は古泉を目で追いながら、 「……珍しいな」 あいつがそんな行動をとるなんて思わなかった。まさか、俺と朝比奈さん(大)の会話が聞かれていたのだろうか。 「もしかしたら、俺のさっきの会話がショックだったのかも知れないな」 俺が複雑な表情を浮かべてそう呟くと、 「その会話とは多分……長門さんが起こした事件についてでは、と僕は推察するのですが」 「……何故お前が知ってる」 古泉はフッと微笑の息を漏らすと、 「いえ、勘ですよ。あの事件については僕も思うところがありましたので。その様子ですと当たりのようですね。是非詳しくお話を伺いたいものです」 ああ、嫌でも聞いてもらうぜ。事態はことのほか深刻でややこしいんだ。帰り道で歩きながら話すことにしようかね。 「そうしましょう」と首肯する古泉。 そう、大人の朝比奈さんの話を早く伝えておいたほうがいい。長門には聞きたいこともあったんだが――。 今は……そっとしておいたほうが良いだろう。 そして俺は雨の降りしきる中、古泉と肩を並べて下校しながら、朝比奈さん(大)や朝比奈みゆき、そして異世界の件について出来る限りの詳細をそのまま伝えた。それらを聞き進める度に古泉はなにやら納得でもしたかのような相槌をうち、俺の話が終わりを迎えると、 「……どうやら、僕や『機関』が抱えていた疑念は、あまり良くない形で実在していたようですね」 傘と雨音のせいで様子をうかがい知ることは出来ないが、多分古泉は微笑しながら言っている感じがする。 「確か閉鎖空間がどうの、ハルヒが神だのと言ってたな」 「ええ、それです。今まで涼宮さんは、閉鎖空間を広げることによってこの世界を改変しようとしていました。ですが、今回は世界そのものを創出してしまった……先日の閉鎖空間の乱発は、新世界を創造するための演習だったのでしょう。そして僕のような超能力者は異世界の存在を僅かながら感知していたために、ずっとやきもきした気持ちになっていたんだと思います。前にも言ったように、これはもしかしたらと考えていた事態ではありますが、実際に世界を創出してしまっていたとは……本当に、杞憂で済んでいれば良かったと思いますよ」 ……そういうことだったのか。だが、それにはまだ本質的な疑問が残ってるぜ。 「そうですね。恐らくそれが、異世界の問題を解消する鍵となるのでしょう」 そう言うと古泉は歩みを止め、傘で隠れていた顔を俺に見せながら、 「……何故、涼宮さんは世界を二つに分けてしまったのか。これは、その異世界で彼女の能力が暴走している理由にも繋がっているはずです」 俺は視線を合わせると再び歩き出し、古泉にも進むように促した。古泉は俺の横に並ぶと、 「それに……彼女が無意識のうちに何かを望み、それを叶えるべく世界を創造したのであれば……その願望とは、一体何なのでしょうね」 「……もしかして、自分を中心に回る世界が欲しかったとかじゃないだろうな」 古泉は雨の中でもハッキリと聞こえる笑い声を出し、 「考えるまでもない。彼女はそんな人間ではありません。僕よりも、現在はあなたのほうが理解しているはずですが」 言ってみただけさ。お前の話を聞くまでは異世界についても半信半疑だったし。 「僕はね、その世界の長門さんも言っていたように……やはり、あなたが鍵を握っているんだと考えます。なにか、涼宮さんの願望に思い当たるフシは御座いませんか?」 「ありすぎるが、まさか腹ペコで世界を作ったりはせんだろう。作るとしたらせいぜいオニギリだ。それに……あの大人の朝比奈さんは長門に聞けば分かるって言っていたし、俺たちがやるべきことは、長門と思念体の間にある問題を解消することで決まりだな。思念体が長門が人間らしくなるのを拒んでるなら、そんなふざけた考えを改めさせるしかない」 …………。 何故か沈黙が広がっている。雨音は少し強めだが、声が掻き消される程じゃない。 一体どうしたんだと思っていると、 「――いえ、それは違います。あなたがやるべきことは、そうじゃない」 「……なにが違うんだ?」 いつになく重い雰囲気で言葉を放つ古泉はそのままの調子を保ちながら、 「あなたは、長門さんが世界を改変した日へと飛ばねばならない。そうでなければ……現在のこの歴史が存在しなくなってしまうかも知れないのです」 ……なんだって? 「僕は以前、あなたの話を聞いてダブルループ理論という仮説を立てました。しかし……それは恐らく、未来の彼女に立てさせられたものだったんです」 「どういうことだ」 「まず先に一つお話ししておきます。忘れるはずもないと思いますが、かつて涼宮さんが……夏休みのある時期を丸々繰り返していた事件がありましたね。僕の『機関』ではその現象をエンドレスエイトと呼んでいますが、これは藤原さんが話していた時間遡行の理論で考えるとおかしなことになるのです」 どういうことだ、としか言えないので黙って聞いていると、 「もしエンドレスエイトで、本当に最初に戻って時間をやり直していたならば……一万五千四百九十八回目の時点での僕たちには、一万五千四百九十七回までの記憶は残っていないはずなんです。歴史は上書きされてしまいますので、それまでの記録は消えてしまうんですよ」 よく回数まで覚えていたなと感心しながら、 「そんなの、それだけ繰り返してたら少しくらい誤差が出たって良いじゃないか」 「いえ、この世界は矛盾しているようにみえて矛盾していない。それはこの世界の理に反するので有り得ません。それに、これは別の理論によって説明がつくのです」 「なんだ?」 「連続する『平方時間体』に、STCデータをどんどんコピーしていくのです。言うなれば、これはノートのページ毎に同じ設定で絵を書いていくということですね。例えば、キリンの絵という縛りを設けます。すると同じキリンの絵でも、書いた回数によって微妙に首が長かったり、短い場合のキリンが作り出されます。ですが、全て同じキリンの絵であることには変わりありません。これは、エンドレスエイトの中で僕たちが毎回微妙に異なる行動をしていたことの説明になります」 「……絵を上から描き直すんじゃなく、同じ絵を次のページに描き直すってことか?」 おそらく笑っているんだろう間が空き、 「ええ。ですから、時間は重なっているのではなくて、これも連なっているのですよ。だから今までのデータが残っている。これは時間が重なるという現象ではなく、同じような時間が複数個存在しているということなのです。僕のダブルループ理論は同一の時間が複数存在してはいけないという前提によって立てられていて、時間が重なっているという結論になる考察です。なので、ダブルループ理論は成立し得えません」 「……それが、なんで大人の朝比奈さんに立てさせられたことになるんだ?」 「簡単なことですよ。万が一こちらがその秘密を解き明かしてしまう可能性を考えたら、その対処法として別の答えに辿り着くようにするのが定石なのでね。あの日、時間を修正した時にあなたが見た……救急車で運ばれるあなたを涼宮さんや僕たちが見送っていたという光景は、彼女と長門さんに見せられた嘘であった可能性があります。それは、真実を隠す為の布石になりますから。実際僕もそれを聞いて、あの理論を立ててみせたのですからね」 ……イマイチ良く解らなくなってきた。 「考えてみて下さい。あなたは世界改変の日に修正をしたわけですが、それだとその後の変容した世界の三日間の歴史がなくなってしまいます。遠未来の彼女があの日に戻れというのは、恐らくその三日間を発生させるために必要なのでしょう。そして残念ですが、これ以上僕に解ることはありません。詳しくは……彼女から聞いてみなければ」 「……まだ大人の朝比奈さんから聞くことがあるってことか。不本意だが、待ち合わせの話があるんだ。そこにどうやら行くことになったみたいだな。それにあの人は、これは俺たちが全員協力しなけりゃならないって言ってたから、SOS団全員で行ってもかまわんだろ」 「………………」 急に雨足が強くなる。古泉がまた沈黙したせいもあるが、雨が傘を打つ音がけたたましい。 「……僕は、行けません」 ――意味不明なことを言い出した。俺は古泉の姿を確認しようとしたが、あいつはまるで自分を隠すかのように傘を持ち、それっきり黙ってしまった。 「……何言ってるんだ。行けない理由でもあるのってのか? 俺だって行きたくはないんだ。だが、行かなきゃならんだろう。これより重要なもんなんてないだろうが」 古泉は俺の言葉が聞こえていているのか不安になるような間を置き、 「それが……あるんですよ。『機関』にとっては」 それっきり、沈黙。俺が話しかけないと次を出さなそうだったので、 「なにがだよ」 「……僕が、何故《あの日》に居なかったのか解りました」 質問の答えになっていないことを話し始め、 「僕が所属する機関と情報統合思念体、そして未来人の相関図は、どうなっていると思いますか?」 「……正直に言っていいなら、立場じゃ思念体が圧倒的で、次いで未来人、そして機関ってところだな」 「力関係ではね。ですが、僕たち超能力者には、思念体に対して優位な部分があるのです。何かといえば、涼宮さんの心を覗けるということ、つまり精神探訪の能力です。思念体は涼宮さんについて知りたがっているのに、どうしてこの僕の能力を奪ってしまわないのか考えたことはありますか?」 ん……確かに、そうだ。長門がハルヒの能力を盗んで使えるくらいなんだから、奪えないってのはないだろう。しかも、大体がなんでもありの情報創造能力ってやつを使えるってのに、なんで思念体はまどろっこしい真似をしているんだろうか。 「思念体が情報創造能力を使わないのは、彼らという存在が矛盾を拒むからでしょう。ですが、彼らが精神探訪を行わない理由は他にあるんです。……というか思念体は元より、僕たちの意識に干渉出来るのですよ。といっても、それは認識してすぐの純粋な情報の部分にだけですが」 俺が聞き返す前に、 「彼らの行動には、僕たちの意識を操作しているとしか思えない部分が存在します。いつの間にか生徒会の秘書になっていたり、目の前にいる彼等を認識出来なかったりなどがね。それにも関わらず、あの朝倉さんが異常行動を行って消されてしまった際には、人の記憶に干渉せずに転校したなどといった処理をしています。これによって一つの予測がたつのですが、これはおそらく間違いではないでしょう」 確かに……妙だな。みんなから朝倉の記憶を消しちまえばいいだけの話だし、そっちのほうが確実だ。 「気になるな。どんな予測なんだ?」 「それは、人の記憶は消すことが出来ないということ。情報統合思念体が涼宮さんの意識に、というより人間の深層意識に入らないのは……意味がないからです。人間独自の意識はすべて人間の言葉によって形成されているため、思念体には理解が出来ないのですよ。ですが、言葉に変換される前の情報には思念体は干渉可能なので、僕たちに認識できないように操作出来るのです」 「そうか。だが、俺はお前にそんなこと聞いちゃいないぞ?」 「……僕が行けない理由は二つあります。一つは、あの日に僕は存在しなかったため、僕には協力のしようがないのです。仮に僕がそこに行ってしまえば、そこのSTCデータの設定が著しく変わってしまいます。つまり過去が変わってしまって、現在が変容する恐れがある。……しかし、それは僕が行けなかったという結果でしかありません。僕がそこに行けなかった本来の理由は……」 ……また沈黙か?と思った瞬間、 「長門さんが人間らしさを獲得しつつあるというのは、『機関』にとって脅威だからです。だから僕は、長門さんを助けることなど出来ないんですよ」 「お前、何言って……」 「もとより『機関』は、彼女が感情をあらわにしていく度に憂いていました。何故なら彼女が感情を持つということには、思念体が人間の思想を理解できるようになっていくという意味がありますからね。そうなると機関のみならず、人類全体にとって非常に不利な状況が導き出されるのです」 「……なんだそれは」 「人間の言葉を理解出来るようになれば、思念体は人の深層意識にまで情報操作の手が届くようになる。つまり、人を人たらしめる意識の部分、人類の尊厳そのものが脅かされてしまうのです。人の意識を好き勝手に出来るのであれば、彼らはまず涼宮さんを徹底的に調べ上げるでしょうね。そこには、人間の中でもマッドサイエンティスト程度の感情しか存在しないでしょう。それに加えて、例えば、僕が僕であるという証明すら怪しくなっていくのです。つまり……人類は、彼等の人形になってしまうかも知れない」 ……これには、なんだか言葉が返せなかった。俺が沈黙していると、 「だから、僕がその規定事項に協力しようとしても機関から行動を制限されるでしょう。軟禁状態に置かれるか、もしくは縛り上げて吊るされて、密室の中に放置でもされかねません」 「待て古泉。そりゃ発想が飛躍しすぎじゃないか? それに、機関がどうだろうと関係ないだろうが。お前は記憶を誰かに消されちまったのか? だが、それはないんだろ。じゃあ、お前は自分の言葉を覚えているはずだ。長門がピンチのときは、機関に不利益だろうと俺たちに味方するってな。それは今じゃないのか。なんでやる前からあきらめちまってるんだよ」 ――ピタリ。と、古泉の足が止まった。 俺も足を止めて古泉を確認しようとしたが、未だにあいつの顔を確認することは出来なかった。 「……結果は出ていると言ったじゃないですか。僕は……あの日に行けなかった。それは変えてはいけない、そして抗いようのない不可抗力の結末なのです。しかも不利益を被るのは『機関』のみならず、全人類だ。あなたは、それを彼女との天秤にかけたとしたらどうです?」 さっきから解説ばかりしていたやつが、今度はバカバカしい質問をしてきた。お前は、それを俺に聞かなきゃならんのか? だったら……答えてやろうじゃないか。 「……俺は、あいつを助けることを選ぶさ。当たり前だろう。思念体がそんなことをするってのは、予想の範疇を超えない内容だろうが。お前は……長門を信じることが出来ないっていうのか?」 「…………」 古泉は黙って歩き出し、俺も歩を並べると、 「長門さんを助ける……ですか。じゃあ《あの日》について、僕が前から感じていた疑問について話してあげますよ」 ――なんだ? 何となく古泉から……怒気を感じるが。 「STC理論でいえば、世界を修正する際の一番最適且つ整合性のとれるタイミングは、あなたが緊急脱出用プログラムを起動させた、パソコンでエンターキーを押し込んだ瞬間なのです。そうすれば、あなたが過ごした三日間の後で世界は修正されますし、あなたが病院で目を覚ました時間にも一致しますからね。それに、それは難しいことではないはずなんです。そのプログラムでは余計な時間修正をせずに、ただ、本来のSTCデータで世界を継続させればいいだけですから。その三日間の僕たちの記憶やあなたについては、情報創造能力によって代わりのものを用意しておけば良い。つまり、あなたが昏倒していたという記憶をです。いや、そこで長門さんの状態を戻すだけでも足りるでしょう。その世界も時間連続体で出来ているので、情報創造能力は存在しているはずですから。ですが、仮にそれらが全部ダメだとしても、あなたが時空改変の瞬間に飛ぶというのは変だ。そこで修正してしまえば……僕の知り得る限りでは矛盾だらけになってしまいますからね。だからあなたは、今日、大人の朝比奈さんの話を最後まで聞くべきだった」 ……だからこいつは怒ってるってのか? と思っていたら、 「ですが……僕があなたの立場でもそうしていたでしょうね。その行動について文句を言うつもりはありません。しかし、もし僕が《あの日》に立ち会っていたなら、あなたとは別の行動をしていたでしょう。僕には……長門さんとあの朝比奈さんがその日へと飛ばした理由がなんとなく分かりますから」 「……何だってんだよ。それは」 「僕が答える必要はありませんね。とにかくあなたは《あの日》に行くべきなのですから、そのときに理解出来るでしょう。もし出来ないとしたら、人の気持ちを考えていないのはあなたも一緒だということです」 ……古泉の台詞にトゲを感じるのは、俺の気が立っているからだろうか。 「あと……一つ言っておきますが、もしかしたら明日僕は学校に来れないかもしれません。その時は、僕の分までよろしくお願いします」 こいつは学校にすら来ないつもりなのか? いや、そんなフヌケじゃないはずだ。《あの日》に行けないとしても、出来ることはあるじゃねえか。 「――お願いされたくねえな。とにかく、大人の朝比奈さんの話だけでも聞けばいいだろう。明日は死んでも一緒に来てもらうぜ」 「……無茶を言わないで頂きたい。死んでしまったら、行くことは不可能です」 ……いちいちそんな所に突っ込んでくるんじゃないと言いたいね。ただの言葉のあやだろうが。 古泉はまだ言葉を続けて、 「確かにさっきあなたが言ったように、感情を理解した思念体が人間を意のままにするというのは大袈裟な考えでしかありません。ですが、どのような組織であろうと、自らの考えの及ぶ限り不利益をもたらす不確定因子は、徹底的に排除しようとするんですよ。僕の機関の規模を考えると、それこそ……どんな手を使ってでもね。ですので、僕が彼女に会うことすら許されないでしょう」 「……古泉。それは《あの日》に行くのとは違って、お前次第でどうにでもなるんじゃないのか? 俺に非難じみたことを言う前に、お前だってそれをやるために頑張らなきゃいけないだろう」 「……お願いですから、同じ言葉を何回も言わせないで下さい」 ……なんだ?やたらな雨音のせいでよく聞き取れないが、古泉の声が……震えている気がする。 「機関はそんなに甘くない。それに僕が彼女の話を聞いたところでどうなる訳でもありません。……僕は義務として、この件を上層部に報告させて頂きます。僕個人で動くより、機関が対応したほうが現状には効果がありますからね。それもあって、連絡は絶対に欠かせません。普通に安穏と暮らしているあなたには理解出来ないかもしれませんが」 「……なんだって? 確かに俺は一般的な高校生でしかない。お前が大変だってのも分かるさ。だがな、卑屈になって俺に当たるのはやめてくれ。俺の気持ちがお前に分かるならな」 マジで、これ以上はまずい。まだこいつがふざけたことを言いやがるなら、俺はもうどうなるかわかったもんじゃ―― 「確かに僕は……自分の無力さを今ほど痛感したことはない。分かりますか? 《あの日》に僕が居なかったというのは、僕が学校にすら来ていないのかも知れないということでもあるんです。それほどまでに、僕は『機関』によって警戒されてもおかしくはないんだ。今まで長門さんが感情を示していくのを指を加えて看過することしか出来なかった機関が、わざわざ長門さんを助ける理由などないんでね。その規定事項は彼女が言ったように、現在の長門さんにとって重要なことなのでしょう。それは彼女が人間らしくあるためにね。なので協力は出来ないんです。むしろ、長門さんはおかしいままであるほうが好都合で……」 「―――ッ! 古泉っ!」 バシャン、と傘が水溜りへと落下した。 それは俺の傘で、何故落下したのかといえば簡単だ。俺が放り投げたからだ。 じゃあ、なんで放り投げたのか。それは当然のことをするためだ。 ――こいつに、その先は言わせない。 バシン、と続けて古泉の傘も地面へと回転しながら落ちていく。俺は古泉の右肩を引き寄せて体をこちらへと振り向かせ、 「いい加減にしろ! お前だって……長門が人間らしくなっていくのは嬉しいって言ってたじゃねえか! それは嘘だったとでも言うのか? お前のそれは、本当のお前じゃないだろうが! 機関にはめられた仮面にいつまでも乗っ取られてんじゃ――――」 ……と、俺は今まで隠れていた古泉の顔をみて、言葉を失ってしまった。 こいつの頬には雨が落ちてくるより先に、水が流れた跡があった。それを確認した俺は古泉の気持ちを理解し、ただ茫然としてしまっていた。古泉は顔を斜め下へと向けて表情を隠すと、 「……僕も出来る限りのことはやるつもりです。彼女の話だって、好奇心を抜きにしても伺いたい。……長門さんのためにも。ですが、彼女から話を聞いた僕は、理屈を抜きにして長門さんを救うほうを選んでしまうかもしれません。例えそれが、どんな結果を招くことになろうとも。今の僕にとって長門さんが苦しんでいる姿を見ているのは……何よりも辛いんです」 「……そうか。すまなかった」 俺も古泉もすっかりずぶ濡れになっていたが、二人ともその体を動かそうとはせず、 「……あなたは《あの日》、世界を救って元通りにした。ですが……」 ――そして次に古泉は、小さく、この時の俺には理解出来なかった言葉を呟いた。 「――あの日には、変えなければならないものがあったんです……」 俺がこの言葉の意味を知るのは、明日になってからだった。が……、 それを理解するのには、遅すぎた位だったんだ。 第六章・序
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涼宮ハルヒの憂鬱 作品情報 5枚 涼宮ハルヒ 長門有希 朝比奈みくる(250x188) 朝倉涼子(248x186) 鶴屋さん
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無限の命を刻んだ永遠の時間 宇宙に無数に存在する惑星 その中の一つに過ぎないこの星に生まれた命 何億と生きる人間の中の一つの私 なんのためにこの星に生まれたのか なんのためにこうして生きているのか 誰もその答えを知らない ふと怖くなり顔を上げる 放課後の部室 誰もいない静寂 無数に存在する命 しかし私を知っているのはそのわずか 怖くなる 孤独? 恐怖? 心が痛い とても苦しい 私は、サミシイ まるで自分が世界に取り残されたような感覚 誰一人私を必要としていない ―――――ヤダ! なんで誰もいないの? キョン?有希?みくるちゃん?古泉くん? 部室のドアに手をかける しかしそれは開かない ドアは開かない なんで? ここから出して! ここから出たいの! 助けて! 私はここよ? 誰か! キョン! ―――――カタン ふと心がざわめく 私一人だったはずの部屋に気配が生まれた 誰? キョン? 私はその気配の方へ振り返―――― ―――――られない 体が動かない ヤダ 何これ何コレなにコレナニコレ 背後から近づく気配 汗が溢れる ドアノブを握ったまま手は動かない 振り返ろうにも首は動かない 少しずつ気配は大きくなる 背後の影は徐々に近づく 声は――――出せない 目を――――つむれない! そして その影はすぐ後ろに立つ 身体の背後から手が伸びた 伸びた手は私の手に触れる ――――怖がらないで あなた誰? 心で呟く ――――私はあなた あなたは私? 再び呟く ――――あなたの中のもう一人のあなた ――――本当は弱くもろいあなたの心 ――――気づいていたんでしょ? 囁く声 私は答えない ――――本当は、誰かに甘えたい 私の願い? 誰かに甘えたい 一人はもうイヤ でも、そんなのそんなの無理 私はわがまま 私は自分勝手 私はきっと嫌われている ――――あなたが拒絶しているだけ ―私が? ―――そう ―私は、そんなこと ―――ない、と言い切れる? ―私、私 ―――本当はわかっていた ―本当はずっと前から ――あいつに 「―――ハルヒ」 急に目が覚める 夢? 目を見開く 目の前にあいつがいた 心配そうに私を見ていた 「ハルヒ、大丈夫か?」 え? ふと目が冷たくなる 私は泣いていた 「ハルヒ?」 何よ? 「大丈夫か?」 決まってんじゃない 「本当か?」 くどいわね 「そうか」 部室を見渡す そこにはキョンしかいなかった そして、外はすでに暗かった 待っててくれたの? 「ああ」 なんで? 「俺の勝手だろ?」 私は言葉を切る 静寂が二人を包む 部室はまるで時が止まったようだった そして、私は再び口を開く ―――がとう 「え?」 困惑するあいつ 「なんだって?」 二度は言わない 私は無言で席を立つ 荷物を持ち 部室のドアノブに手をかける 「ハルヒ」 背後から声がかかる 私は固まる そして無言で続きを待った 「明日からもまた、がんばろうな」 震える肩をおさめる あいつに振り返る そして今度ははっきりと口にする ありがとう 涼宮ハルヒの短編‐完‐